AIR - 遠野美凪編
- 出版社/メーカー: KEY
- 発売日: 2010/05/28
- メディア: DVD-ROM
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例のごとく、ストーリーは完全に忘却の彼方だったので、正直、このストーリーを進めるのは気が進まなかった。というのは、スローペースの美凪と、必ず対になっている騒々しいみちる、どちらも苦手系のキャラクターなのでw
しかし、ストーリーが進むにつれて‥
美凪が背負ってきた過去、みちるの正体が明らかになってきて、ぐいぐいと話に引き込まれている自分がいた。
俗な話になってしまうがCG達成率ということを考えると、美凪編は2つのエンディングを迎える必要がある。一つは俗に言うバッドエンドということになるのだろうが。
美凪は、ほとんど笑顔を見せない。それは、母親の病によるものだった。
病といっても、体がどこか悪いわけではなく‥
美凪の妹として生まれてくるはずだった「みちる」。とても楽しみに思い描いていた家族4人で過ごす日々。しかし、その思いが現実になることはなく‥
その頃から、母親は夢を見続けている。美凪を「みちる」と呼ぶことで夢を見続けている。美凪は、家庭では「みちる」として生きていくしかなかった。
そんな折、美凪はみちると出会う。みちると過ごしている間だけは美凪は美凪でいることができた。
しかし、夢はいつか終わるもの。先に夢から覚めたのは母親だった。と同時に美凪は居場所を失ってしまう。
そこに主人公が一緒に旅に出ようと提案をし、美凪はそれを受け入れる。しかし、そんな二人がたどり着いた先は美凪の自宅だった‥
美凪 - 夢現 編
美凪は、一度は背中を押されるも、母親のところに向かうことができなかった。夢から覚めることを拒絶した。そしてみちるとの別れ。
美凪と主人公は二人で町を離れることにした。
いつまでも夢を見ていてはいけない、現実と正面から向き合い、乗り越えていかなければならないというけれど、それができないことだってあると思う。
「夢現編」では、結局は母親をもう一つの悲しみ、美凪を失ってしまったことから救い出すことはできなかったけど、それと同じくらい美凪も苦しんできたのだから、これも一つの答えなのかなと思ったりする。
ストーリーとしては“エンディング”だけど、人生はまだ長い。いつか美凪が夢から覚めることができる日がきたら‥‥再びあの笑顔を取り戻すことができるのかもしれない。
美凪 - トゥルーエンド
美凪は、みちるや主人公に背中を押され、母親の元に戻っていく。母親もちゃんと美凪のことを思い出していて、失われた時間が少しずつ取り戻されていく。
そしてみちるとの別れ。笑顔でバイバイしようねといいながら、お互いに背中を向け合って涙交じりの笑顔で別れを迎える。
そんな二人の様子に、涙を流さずにはいられなかった‥‥主人公は、二人の様子を少しはなれたところから見ていたはずだが、どんな心境だったんだろうな‥
もう一つ、泣けるエピソードがある(自分が涙もろいだけとも言うが‥)。
美凪が自宅に戻った後、みちるとお別れする前に会わせておきたい人がいると、自宅での夕食にみちるを連れて行くことを提案する。
最初はとまどうみちるだったが、大好きなはんばーぐをうれしそうに食べる様子、それを自然に受け入れている様子の母親。母親はみちるの名前を聞いたときからなんとなく気づいていたんじゃないかなぁ、と思ったりする。
さて、心を落ち着かせるために書き綴ってみたのだが、効果はあるのだろうか。
今、自分は、このまま徹夜して次のストーリーを進めるか、楽しみを次の連休(と言っても半分は仕事だが‥)に取っておくかで悩んでいる、0時過ぎ‥